![]() コラム 生活習慣 その1 イタリアの朝はカプチーノとブリオッシュ(バターなしのクロワッサン風)からはじまる。ビスケットを欲しがる人がいれば果物ですませるものもいて、何らかの甘味を口に運ぶことがこちらの習慣なのである。ダイエットを思い立ったものは日本に等しくシリアルに頼るが、炭水化物を摂るものなどこちらではまずお目に掛かれるものではない。それがイタリアである。 朝から甘系のパン?ビスケット?20年以上ミラノに暮らしながらどうしても馴染めないことのひとつ。日本にいるころ確かにトーストは食べていた。野菜サラダとハムエッグなんてあれば上等。パンをがばっと咥えながらチャリンコ転がして遅刻寸前の校門をくぐったものである。しかし寝起きながら甘いものを欲しがる嗜好はなく、どちらかといえば夕飯の残りと炭水化物を掻き込むことが常、母がベースから仕込んだ味噌汁が一日の活力となっていた。 イタリアに渡りさすがに味噌汁を伴う朝食は希少となったがそれでも残飯を貪りながら一日をはじめることは多い。それでいながらコーヒーは欠かせないのである。 コーヒーは一日にだいたい5杯くらいだろうか。5杯といっても様々な形状のカップでいただくので決められた分量はない。たとえば朝の一杯目は日本でいうところのブレンドコーヒーからはじまる。これは身についた習慣なのだろう、変わることはない。日本から運んでくるインスタントのペーパードリップ式のもので、近年味質がかなり向上していて水出しコーヒーと何ら遜色のない上質なものも手に入るようになった。 ただイタリアではあまり興味の対象にはならず、やはりこの国のエスプレッソ文化は確固たるものがある。一杯目は自宅で自らの手でドリップしながら、それ以降のコーヒーはほとんどがエスプレッソ頼りなのである。町の至る所にあるバールでワンコイン(1ユーロ)をレジに投じながらデミタスカップに注がれた濃厚なコーヒーエキスを一気に流し込む。カンナという精製される前のコーヒーシュガーを小さなスプーン一杯だけ放り込み、ある時はミルクポットの冷たい牛乳をたっぷり垂らしていただくこともある。 マッキアートというミルクに蒸気を流し込んで膨らんだ泡を浮かべた小型カプチーノを飲むものも多いが自分はやはり冷たい牛乳派である。多少温度は下がるがまろやかな口当たりがたまらない。モカという直火にかけることで自宅でもつくれるエスプレッソも火加減によっては上手くできるのでそれも一日のローテーションに入ってくる。 堂満尚樹(音楽ライター) ![]() ピックアップ ≪「ザルツブルク・モーツァルト週間」をゆったりと存分にお楽しみいただくプラン≫ ザルツブルク滞在 7日間 ザルツブルクの冬の一大イベントである「ザルツブルク・モーツァルト週間」を、ゆったりと存分にお楽しみいただくプランです。 旅行代金には下記公演のチケット代が含まれます! ![]() ★1月28日(日)11:00開演 モーツァルテウム(大ホール) A.シフ&カペッラ・アンドレア・バルカ 指揮&ピアノ:A.シフ ★1月28日(日)19:30開演 祝祭大劇場 指揮:J.E.ガーディナー ★1月29日(月)11:00開演 モーツァルテウム(大ホール) ※曲目は未発表 ★1月30日(火)19:30開演 モーツァルト劇場(旧祝祭小劇場) 指揮:R.ヤーコプス 指揮:A.アルティノグリュ
燃油サーチャージが別途必要となります。また旅客保安サービス料、日本および現地空港税が必要となります。 ピックアップ ≪新コース発表!≫ 音楽評論家 加藤 浩子と行く メトロポリタン・オペラ&ボストン 9日間 <2018年4月1日出発> 新コースを発表いたしました!!ツアー中、加藤 浩子先生によるオペラ解説会も予定しております。既に仮申し込みを承っておりますので、お問い合わせはお早めに! 旅行代金には下記公演のチケット代が含まれます! ![]() ★4月2日(月) 19:30 開演 メトロポリタン歌劇場 ★4月7日(土) 20:00開演 ボストン・シンフォニーホール
燃油サーチャージが別途必要となります。また旅客保安サービス料、日本および現地空港税が必要となります。 旅行説明会 東京地区
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